C言語

この本にC言語 が採用されていることを疑問に思う人もいるかもしれません。
ですが、C言語の開発者であるデニス・リッチー の言葉に以下のようなものがあります。

Quote

実のところ、すべてを備えていない言語のほうがプログラミングは簡単である。

ある意味でC言語は直感的で、シンプルです。

この本を読んでいるあなたの目的は分かりませんが、もしあなたがC言語を学ばざるを得ない状況で、背景を知らず使っていたとしたら、歴史を知ることはいい機会かもしれません。
ここは読み飛ばして頂いても結構ですが、C言語の情報を少し見てみましょう。

C言語の歴史

C言語は、1972年にAT&Tベル研究所 のデニス・リッチーが主体となって開発したプログラミング言語です。
Unix (Linux などの前身)というOSを作るために開発されたと思われがちですが、実際のところC言語は、Unixを開発するために作られたB言語 を改良するために生み出された言語なのです。

B言語の開発者であるケン・トンプソン は、同僚のデニス・リッチーに協力を求め、B言語の欠点を改善した新しい言語の開発に取り組みました。その結果が、私たちが今日知るC言語なのです。

こうしてC言語は、Unixの開発という具体的な課題に応えるために誕生したのです。
以降、C言語は高い信頼性と効率性から、オペレーティングシステムやシステムプログラミングの分野で広く採用されるようになりました。

この歴史を振り返ることで、C言語がなぜ開発され、どのような特徴を持つ言語なのかが理解できるでしょう。

次のページでは、実際にC言語の環境構築の方法や文法、基本的な使い方を見ていきましょう。